分担執筆『表現文化論講義 現代のメディアと文化を学ぶ視点』出てます。

粟谷佳司・太田健二・平石貴士編著『表現文化論講義 現代のメディアと文化を学ぶ視点』(ナカニシヤ出版・2025年5月)が5月7日(水)に出版されました。ぼくは「プラットフォーム化する音楽聴取 デジタル化したメディア文化の研究に向けて」というタイトルで第12章に書いています。表紙デザインがかわいい!!

担当章では、音楽聴取のプラットフォームを取り上げてレコメンデーション生成の技術がプラットフォーム資本主義的な管理・制御(コントロール)に駆動されている点を説明する感じです。教科書として書いているので、大まかな観点から先行研究を概観+具体的な事例で状況を確認、みたいな流れ。

じつは原稿書いたのが2023年夏なので、ちょっと古いデータが使われていたりします。脚注の内容なんかは後で付け足したりもしたんですが、全体を更新するような作業はしなかった。。。日本メディア学会2024年春季大会のシンポジウムがプラットフォーム資本主義をテーマとするもので、その前後で田中洋美さんから聞いたトマス・ポル関連の情報を脚注に追加したりしています。とても勉強になりました。ありがとうございます!!

教科書的な大まかな流れの紹介というミッションなので仕方がない部分もあるんだけど、「音楽聴取のプラットフォーム」という区切りでSpotifyもApple MusicもAmazonもGoogleも一緒くたに対象化して書いている点は、反省点でもあり今後の精査につながる論点として残っている。ちょっとアジテーションっぽく書きすぎたというか。それぞれのプラットフォームには、それぞれの文脈とそれぞれの収益構造があるので、そのあたりの差異を捉えていく作業はちゃんとやらねばならない。2019年とかに『ユリイカ』に書いたVaporwave原稿では、これもデイヴィッド・ヘズモンダルグを引用しながらSoundCloudとbandcampの差異について考えているし、そういう作業から議論できるメディア研究はたくさんあるから。ここはちょっと反省だな~。

しかし全体としておもしろそうな書籍!他の方々の担当章も楽しみに読みます。
個人的には2025年5月は分担執筆がもう1冊出る予定なので(これもナカニシヤ出版だ)、楽しい初夏って感じです!!

 

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