さてさて、4/19(日)13時から東京藝術大学千住キャンパスにて、MOD関連のイベントをやります! トークセッションとライヴパフォーマンスの合わせ技で、しかも入場無料!ありがとう、日本学術振興会!みなさんも感謝しましょう!! 詳しいことはこちらのページに書いてます↓↓ 「音楽ファイルの90年代─MOD/Trackerの今日的意義を考える」 —————————————————————- 日時: 平成27年4月19日(日) 13:00-19:00 場所: 東京藝術大学 千住キャンパス 3F スタジオA (東京都足立区千住1-25-1) 入場無料 (座席数に限りがありますので立ち見になる場合があります。) 〈第一部:トークセッション〉 13:00-16:30 日高良祐 (東京芸術大学大学院) 河野崇 (SID Media Lab) 谷口文和 (京都精華大学) 田中治久 (hally/VORC) ディスカッション 登壇者 + 毛利嘉孝(東京芸術大学) 〈第二部:ライヴパフォーマンス〉 17:00-19:00 taropeter BUBBLE-B (KARATECHNO) Omodaka —————————————————————- 企画してて思ったけど、一人で指図してまわるのどうせ大変なんだから、自分も発表する予定にはしなければよかった。大変だ。しかし、どういう企画なのかとか、そもそもの話でMODとかTrackerって何なのかとか、前提共有はやっぱ必要ですよね。そういう感じで軽く話します。 様々なゲストをお呼びしていて大変豪勢なイベントになっていると思います。ここでは、どうしてこの人を呼んでいるのかな?というのを、ごくごく簡単にお話ししておきましょうか。 河野崇 さん(SID Media Lab) Twitterでは@aka_obiの垢名で活躍されている、野生のChipmusic研究者です(よね?)。彼のウェブサイトSID Media Labでは、Chipmusic研究に関する英語論文の翻訳が載せられたり、Chipな企業やミュージシャンへのインタビュー記事があったりと、非っ常に充実しています。ぼくもずっと読んで勉強させてもらってました。ひょんなことから連絡を取り合うことができ、またまた情報提供をしてもらったり。今回のイベントの一つの目的は、河野さんのような形の研究者の活動を、大学の場でログとして残すことでもあります。hallyさんに関してもそう。Chipmusic全般に対してとてもレベルの高い実証研究をされている方なので、MOD/Trackerに関する部分に限定したとしても、絶対に勉強になるお話しが聞けるでしょう。まじ楽しみ。 谷口文和さん(京都精華大学) @taninenさんですが、日本ポピュラー音楽学会の関連でいつもいつもお世話になっています。ぼくがデジタル音楽的な領域に関心を持つようになったのは、谷口さんが書いた文章を読んだからだったりもします。つい先日、『音響メディア史』という重要作を共著で出されたばかりで、おそらくイベント当日に手売りでゲットできるはず。パソコン音楽制作的な領域についてずっと考察されてきているのはもちろんですが、「楽器」と「機材」という言葉遣いの揺らぎに注目しながらデジタルシンセ観の生成過程について論じたりもしていて、MOD/Tracker的な問題系をより広く「音のメディア」という枠組みからお話ししてもらうにはうってつけのはず。超絶楽しみ。 田中治久さん(hally/VORC) @hallyvorcさん!日本にChiptuneという言葉を持ち込んだ張本人!2000年代初頭に活躍していたVORCというChiptune情報サイトの運営者ですし、hallyさんもやはりChipmusic研究の領域をずっと追っていて、それらを日本に紹介する役割を果たしてきました。パソ通上でぶいぶい言わせていた本邦初のネットレーベル、Kamishimo Recordsでのテクノ活動もかっこいいです。これまでhallyさんに何度かインタビューさせてもらっているのですが、彼から教えてもらった情報を参考にして様々なところへアクセスすることができています。感謝です。今回は、MOD/Trackerの使用から初期の同人音楽が立ち上がっていく過程についてお話ししていただけるようで、ぼく自身が最近そのあたりのことに関心があるので、とても気になる。すごく気になる。楽しみ。 以上の3人に、東京藝術大学准教授でぼくの師匠である毛利嘉孝さんとぼくもプラスしてディスカッションします!司会はぼくがやります!話が意味不明な方向へいかないよう頑張りますが、力が足りなかったらすみません。ですが、これだけ充実したゲストを集めることができたのだから、どう転んでも面白い話しにならざるをえないでしょう。本当に楽しみだ。 ここまででいろいろ頭を使ったら、お待ちかねのライヴです!やったー! taropeterさん ピーターさんは、実はぼくと同じ大学院の音響系の研究室に所属しています。ちなみにMac用TrackerのPlayerPROに関する情報サイトだったmalMODsの運営者、丸井淳史さんも同じ大学院の教員をされていて、MOD/Trackerイベントを芸大でやるのはある種の必然だったと考えておりますよ。ピーターさんは現在バリバリのミュージシャンとして活躍されているのですが、実は90年代日本のMOD/Tracker受容期には、非常に有名なMODerでもあったのです。当時のMODはBEMODというサイトでアーカイブしてあって聴けます!ちなみに古株ネットレーベルのmonotonikからもリリースしていて、すごいワールドワイド。どんなライヴになるのか楽しみ! BUBBLE-Bさん 90年代後半に「ナードコア」という音楽文化が盛り上がった時、カラテクノとして活躍されていたのがBUBBLE-Bさんです。BUBBLE-B名義になってからはとんでもなく面白いテクノ映像がバラまかれているので必見です。それとカラテクノも復活してます!一度だけクラブで見たけど、ハードなテクノかけながら瓦割ったり正拳突きしたりしてヤバいです。ナードコアはMOD/Trackerの使用とも密接な側面があったりして、BUBBLE-BさんもやはりMODerでした。今回は、当時のファイルを掘ってきてもらったので、それをTrackerでプレイしてもらいます!正拳突きはありません!楽しみ! Omodakaさん メディア芸術祭でも受賞歴のある、Chipmusic&ハウス界の大御所をお呼びすることができました!とにかくパフォーマンスが最高なんですよね。芸大の学生たちが見てくれたら、いろいろインスピレーションあって良いんじゃないかなと思ってます。YouTubeにもいくつかアップされているので、未見の方はぜひ!メインではないようですがTrackerも使っているそうで、今回のイベントの流れ、MOD/TrackerやらChipmusicやら、というのを締めていただくには最良のアクトでしょう。うあー、最高に楽しみ!! こうやって書いていくと、完全に自分の「楽しみ」を追求して企画されてきたイベントだということがよくわかりますね。もちろん楽しいだけではなく、現在の自分の研究にものすごく良いフィードバックがあることを確信しています。会場でアンケートとかもしちゃおうと思ってますので、ご来場いただける方はぜひぜひご協力をお願いいたします。 そう、忘れてはいけないのが、超絶素敵ウェブフライヤーを作ってくれた豊井くん(@1041uuu)です!こんなにも8bitな雰囲気かつイベントの趣旨を反映したデザインがあるでしょうか!積み重ねられたパソコン群と森の中の黒板、こういうの描いて欲しかったー。最高です。GIFそのまま落とせるはずなので、ぜひぜひDL&拡散しちゃってください!下に貼っておきます! さて、こんなに充実したラインナップが入場無料!4/19(日)にお会いしましょう!! 
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