編著『シティ・ポップ文化論』出てます!!

日高良祐編著『シティ・ポップ文化論』(フィルムアート社)、2月23日に出版されています。

東京に住んでいたころの2022年にやった連続講義のまとめ本なので、だいぶ時間がたってからの出版になってしまいました。理由はいろいろあるんだけど、ぼくのさまざまな遅れが原因でございます……すみません!!

とはいえ、2022年のシティ・ポップ・リバイバルのガチ状況と比べて、2024年はいったんそうした動向が落ち着いたタイミングなこともあり、この時期にあらためてリバイバル(とその周辺)を捉え返す作業は、編集作業としてはとてもおもしろかった。すなわち読者としてもおもしろい経験なはず!! みなさまぜひお手にとってどうぞ!!

「はじめに」だけチラッと書いてはいるんですが(ちなみにフィルムアート社のウェブサイトで「はじめに」前半部分がためし読みできるのでぜひ!)、ボディの部分はすばらしいゲスト講師のみなさまの本当におもしろい話で構成されているので、本をつくる作業自体はぜんぜん大変ではなかった。むしろちょっと時間をおいてから読み返すことになったので、あらためて勉強になることもたくさんで良い経験でした。

各章での議論の中身はぜひ読んで!!
表紙は、ゲスト講師としても話をしてもらっている江口寿史さんの装画を使わせてもらっています。印刷のノリもとてもよくて平置きしてあるとまじできれい。かわいいのでこれはもう物理でほしくなるでしょ。

また、2022年にお亡くなりになってしまった宮沢章夫さんの章も収録しています。ご一緒できた経験がとても楽しかったので、かなりショックでした。なるべく当時の生の声をそのまま収録しようということになり、ご家族+盟友の牧村憲一さんにいろいろと無理を言ってお手伝いしてもらい、良い感じの章にすることができたと思います。宮沢さんの、あのしゃべりを読むという点でも意味があると思うので、ぜひ読んでみてください。あらためて、ご冥福をお祈りいたします。

楽しい仕事でした!!!!