KAI-YOU.netのコラムにちょっと書いてます!

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ポップなカルチャーについていろいろお知らせしてくれるありがたいニュースサイト、KAI-YOU.netのコラムに記事を書きました。「新世紀の音楽たちへ」という連載で、ぼくの回の前までは、同人音楽についてネットやらでいろいろ書いていらっしゃる安倉儀たたたさんという方が、同人音楽の特徴や歴史について紹介してきたコラムです。

新世紀の音楽たちへ 第6回「インターネット文化としての同人音楽」

内容としてはわりとタイトルそのままな感じで、「同人音楽」として紹介されてきた音楽文化の持つ、「ネット文化」的な側面にフォーカスしたもの、って感じでしょうか。そういう説明をすることで、「同人音楽」観自体が揺れ動いているよー、ということを書いてみたつもりです。
自分としては、同人音楽について専門的に論じるような立場にはないと思ってるので、すごくビビりつつ、だからこそ実直に考えて、自分が面白いなぁと思う点を挙げてみました。読んでNE!

書き始めた段階で、記事にも出てくるインスト・ロックバンド「虚弱。」のドラマーであるまにょたそに連絡して、いろいろとヒアリングさせてもらいました。実は同じ大学に通っていた仲間でして、対バンしたことないけど、なんかのイベント打つ時に一緒に働いたような関係性です。あと、酒が美味い仲間。
身の周りの、東京インディーなバンドマンの人たちと話す時に、台湾らへんのアジアが熱い!とか、同人音楽がヤバい!みたいな話をここんとこよく耳にしてたので、そういう観点から「同人音楽」について描いてみることは、これまでにあんまされてない面白い切り口だな、と思ったわけです。
字数やらの関係で、実はそこまでフィーチャーできなかったんですが(ダメじゃん)、歴史的な文脈上どうしてもダンスミュージックや電子音楽と紐付けられやすい同人音楽に、明らかに変わっていっているバンドサウンドとの関係性みたいなものを混ぜ込むことは、今後は絶対必要だと思う。余力があればちゃんと考えてみたいと思います。

追記:
同人音楽とバンドサウンド、みたいな捉え方や書き物って別に珍しくないですね。なんていうか、自分がこれまで付き合ってきたような、インスト・ロックバンド的な音楽との関係かな。「初音ミクが登場して以降、ポップスの情報量と速度が増した」言説ってあるけど、インストの手数信奉とか考えると、そのへんって何かもうちょっと突っ込むべきことあるんだろうなぁ、という感想ですね。
だから、インストらへんの文脈と初音ミク的同人音楽的ネット的な何かには、2000年代後半の時点ですでに共通する何かがあったのだ、みたいなことを考えたいと思います。